響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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観世新九郎
名前: 観世新九郎(宮増新一郎改メ)
〔かんぜ しんくろう〕
生年月日: 1965(昭和40)年9月28日生
在住: 東京都
略歴: 父・小鼓方観世流十八世家元観世豊純(宮増純三改メ)に師事。これまでに「翁 頭取」「獅子」「乱」「道成寺」「卒都婆小町」などを勤める。一噌隆之、柿原弘和、観世元伯、観世喜正と共に若手グループ「神遊」を結成、活動中。能楽協会東京支部常議員。
役職等: 能楽協会 東京支部常議員
日本能楽会会員
WEB: 神遊
http://www.kamiasobi.com/
響の会 出演歴: 1995年 第5回 響の会 - 能〈百萬〉
1995年 第1回研究公演 - 能〈錦木〉
1997年 第7回 響の会 - 能〈杜若〉
1999年 第9回研究公演 - 能〈山姥〉
2001年 第13回研究公演 - 能〈白楽天〉
2001年 第12回 響の会 - 舞囃子〈三山〉
2002年 第18回研究公演 - 能〈山姥〉
2003年 第19回研究公演 - 能〈氷室〉
2004年 第25回研究公演 - 能〈通盛〉
2005年 第16回 響の会 - 能〈道成寺〉
2005年 第1回名古屋公演 - 能〈船弁慶〉
観世新九郎
写真提供:神遊
撮影:青木信二
◎第16回 響の会に向けての意気込み
 「道成寺」は18年位前に観世榮夫先生のシテで披かせて頂きました。小鼓方にとって最も大事にする曲です。30分弱の乱拍子を無事終えるだけでも大変な事ですが、それだけではもちろん本人も観客のみなさまも満足できないでしょう。掛声、音色、息の均等さ、流れ、全てに気を遣わなければなりません。
  特に掛声。長い掛声を。シテの息に合わせて気力・体力を持てる限りギリギリのところまで引きます。貧血になり、指先に力が入らなくなり、倒れる寸前になる事もありました。観世流小鼓独特の掛声もあります。低く「ヤァー」「ハァー」と掛けた後に、「ヘエン」と高く鋭い声を出します。シテの体を掛声で前に吹き飛ばす様に。
 今回は尊敬する先輩である清水寛二氏との「道成寺」。良い乱拍子を打ちたいと思い、これまで以上に稽古し、摂生したつもりです。気合が空回りしないよう思い切りぶつかって行きたいと思います。

〔'05/5/12 公開〕
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