清水 寛二 しみず かんじ
観世流シテ方
公益社団法人 銕仙会 理事
公益社団法人 能楽協会会員
社団法人 日本能楽会会員/重要無形文化財総合指定
沖縄県立芸術大学非常勤講師
東京芸術大学非常勤講師
響の会 同人
清門会 主宰(素人会)
Webサイト 能楽師・清水寛二 http://shimikan.com
Blog しみかん日記 http://shimikan.sblo.jp/
1953年1月11日、奈良県生まれ。東京都立富士高等学校卒業。
早稲田大学教育学部入学、早稲田大学観世会にて山本順之師の指導を受ける。1976年 早稲田大学教育学部卒業。在学中の1975年に銕仙会に入門し、故観世寿夫師、故八世観世銕之亟師、九世観世銕之丞に師事、能のシテ方としての修行を始める。
1980年に独立し、同年 〈田村〉で初シテ。現在は銕仙会の中堅筆頭格として活躍。世阿弥座などの海外公演にも多数参加。
1986年より能によって「地」を照らす試みを行う場として「地照舎」を主宰、大和の神々をシテとする〈三輪〉などを取り上げ、ユニークな企画演能を続ける。
1991年 西村高夫と「響の会」を結成、同年第1回本公演で〈道成寺〉を披く。
1998年10月、長崎ブリックホール柿落とし公演で能〈諏訪〉を復曲上演。翌年10月には諏訪神社で長崎くんち後宴能として同曲を上演。 2001年2月、自ら主催する「菁莪舎(せいがしゃ)」にて新作能〈永訣の朝〉 (宮沢賢治原作/青木道喜作)を上演。2001年12月、 橋の会主催にて復曲能〈丹後物狂〉のシテを勤める。2004年4月、World Music Theatre Festival オランダ公演にて〈葵上〉のシテを勤める。
2005年5月、第16回 響の会にて14年ぶりに〈道成寺〉を再演。同年11月、「被爆六十年慰霊の夕べ」(主催:長崎純心大学・浦上天主堂)にて、多田富雄氏作の新作能〈長崎の聖母〉初演でシテ・作舞・演出を勤める。この作品は2007年に東京のセルリアンタワー能楽堂、また2008年には福津市文化会館でも上演されシテ・作舞・演出にて出演。同じく多田富雄氏の作品である新作能〈一石仙人〉には初演から一貫して関わり、2003年11月に多田氏のふるさとである結城市で初シテを勤め、以降2004年10月に石川県立音楽堂、世界物理年の2005年7月に新宿文化センター、同年10月に船橋市民文化ホール、2007年 世界遺産の東寺(京都)・講堂前特設舞台にてそれぞれシテを勤めた。
また、一般からの公募作品に基づき多田氏が構成した新作能〈横浜三時空〉には制作段階から関わり、2007年9月の横浜能楽堂における初演では茂山千之丞氏、梅若万三郎氏、西村高夫らとシテを勤めた。
2004年 重要無形文化財総合指定。日本能楽会入会。神奈川県座間市在住。