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曲名: |
土蜘蛛《つちぐも》 |
作者: |
不詳 |
季節: |
秋・旧暦7月 |
場所: |
京・源頼光邸
大和・葛城山古塚 |
分類: |
切能物・二場 |
上演時間: |
約1時間 |
上演データ: |
第11回
響の会
2000年12月22日(金)
宝生能楽堂
シテ・西村高夫
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西村高夫〔撮影:吉越 研〕 |
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●あらすじ |
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文・清水寛二/西村高夫 |
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武勇の誉れ高い源頼光は原因不明の熱病に呻吟している。侍女の胡蝶が薬をもって見舞い力づけるが、心身ともに衰耗した頼光は死期を待つのみと嘆く。
深更、まどろむ頼光の枕元に、あやしの僧があらわれ、汝の身を苦しめるのは我なりとばかり千筋の糸を吐きかけ頼光にせまる。頼光が枕元の名刀膝丸を抜き放ち、斬りかかれば、蜘蛛の化身は消え失せた。<中入>
物音を聞きつけて駆けつける家来の独武者。あたりを見れば夥しく血が流れている。独武者は郎党をひきつれ、血の跡を辿り行き、大和葛城山中に土蜘蛛の古塚を見つけ出した。塚を崩しにかかれば、土蜘蛛の精は火焔を発し、千筋の糸を吐きかけ、さんざんに人々を悩ます。しかし討手はひるまず、ついには土蜘蛛を斬り伏せた。
『平家物語』剣の巻による。土蜘蛛は大和朝廷に服従を拒んだ辺境の民の蔑称である。
〔'00/12/22 第11回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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