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曲名: |
玉鬘《たまかづら》 |
作者: |
金春禅竹 |
季節: |
秋・旧暦9月 |
場所: |
大和・長谷寺 |
分類: |
四番目物・二場 |
上演時間: |
約1時間20分 |
上演データ: |
響の会
第35回研究公演(予定)
2008年12月5日(金)
銕仙会能楽研修所
シテ・清水寛二
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故 奥善助〔撮影:吉越立雄〕 |
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●あらすじと解説 |
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恋ひわたる身はそれならで玉葛 いかなる筋をたどり来ぬらん
長谷寺に向かう旅僧。初瀬川にかかるや、舟に棹差す女が現れる。
僧は女とともに長谷寺に参る。名物の「二本の杉」を見ながら、女は、九州より長谷寺に上った玉葛が、亡き母夕顔の侍女・右近とめぐり合った往古を偲ぶ。雛の地から寄る辺無く都にたどり着いた玉葛は、源氏の養女として迎えられながらも、その愛に戸惑い苦しむ日々が続く…。女は自らが玉葛の霊であることをほのめかし消える。
玉葛の霊を弔う僧。
養父・光源氏の逃れがたい愛に悩み、また絶えざる求婚者に言い寄られ、運命に翻弄された玉葛。己の意思を越えて、恋の妄執にとらわれ続けた苦しみを僧の前で吐露するや、その姿を消す。
『源氏物語』中屈指の美女とされる玉葛。美女であるがゆえの苦悩・恋のきらめきが溢れる終曲部は圧巻。紫式部が丹精込めて描いた女の姿を、金春禅竹が美しく語り直した名作。
〔'08/12/05 第35回研究公演 チラシ掲載〕 |
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