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曲名: |
昭君《しょうくん》 |
作者: |
金春権守 |
季節: |
春・旧暦3月または秋・旧暦10月 |
場所: |
中国・公浦里 |
分類: |
切能物・二場 |
上演時間: |
約1時間15分 |
上演データ: |
響の会
第31回研究公演(上演予定)
2007年5月31日(木)
銕仙会能楽研修所
尉(白桃)・清水寛二/姥(王母)・西村高夫/王昭君・小早川康充/呼韓邪単于・観世銕之丞
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呼韓邪単于・観世寿夫
〔撮影:亀田邦平〕 |
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●あらすじ |
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文・長谷部好彦(響の会通信編集委員) |
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春。唐土。花の雪が一面に散りかかる。落葉を掃き清める老夫婦。尉の名は白桃、姥の名は王母。その娘・昭君は、美貌ゆえ帝に妃として召されていた。しかし、老夫婦の姿はどこか寂しい。聞けば昭君は胡国(中国北方の異民族、匈奴)との和睦のため、後宮三千人の中からただ一人選ばれて胡国へ送られたのだという。
わが子を万里の外にいたみ遣る二人は、一本の柳から離れようとしない。それは昭君が旅立つ際、「私が胡国で空しくなったならば、この柳も枯れるでしょう」と言い残し植えた形見であった。
その柳も、はや片枝が枯れ始めていた…。
白桃は、祈るようにその柳を鏡に映し、昭君の面影を見出そうとする。鏡に向かって泣き崩れる二人。その願いが通じたか、昭君の姿が鏡に映し出される。
しかし、そこには匈奴の王・呼韓邪単于の恐ろしい姿も現れる。その鬼の如き出で立ちに怯える二人。やがて呼韓邪単于の姿も消え、鏡には昭君の美しい面影だけが残るのであった。
金春系の古作の能。1971(昭和46)年、銕仙会で観世寿夫によって、シテ白桃を中入させない本来の形の演出が試みられ、以後様々な演出が行われてきた。
〔第31回研究公演チラシ掲載〕 |
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