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曲名: |
三輪《みわ》 |
作者: |
不詳 |
季節: |
秋(旧暦9月) |
場所: |
大和・三輪 |
分類: |
四番目物・二場 |
上演時間: |
約1時間30分 |
上演データ: |
第10回
響の会
2000年7月1日(土)
宝生能楽堂
シテ・西村高夫
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観世寿夫〔撮影:吉越立雄〕 |
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●あらすじ |
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文・清水寛二/西村高夫 |
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大和国三輪山のふもとで修行する玄賓僧都のもとに水と樒を届ける女は、今日も僧都を訪ね、秋の夜寒から身を守る衣を所望する。僧都は衣を与え、女の住いを問うと「わが庵は三輪の山もと恋 しくはとぶらい来ませ杉立てる門」という和歌を残して消え失せた。<中入>
里人が三輪明神に参詣し、御神木の杉の枝に玄賓僧都の衣がかかっているのを見て、早速僧都に知らせる。僧都が来て見ればまぎれもなく女に与えた衣で、裾に神託の和歌が書かれていた。
やがて三輪明神が御神木の蔭から現れ、神もまた人間の心を持ち、迷うこともあると救いを求め、三輪の神婚説話を物語る。
明神は天の岩戸隠れの折に八百万の神々が舞ったのが神楽のはじめだと舞を舞い、三輪の神と伊勢の天照大神とは一体だと説き、消え失せた。
中世の神仏混交の世界と神話世界が濃密に織りなされた独特の気品と色気をたたえた曲目。
〔'00/7/1 第10回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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