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曲名: |
通盛《みちもり》 |
作者: |
井阿弥(世阿弥改作) |
季節: |
夏(旧暦7月) |
場所: |
阿波・鳴門 |
分類: |
修羅物・二場 |
上演時間: |
約1時間25分 |
上演データ: |
響の会
第25回研究公演・2部
2004年12月18日(土)
銕仙会能楽研修所
シテ・野村四郎/ツレ・山本順之
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シテ・観世榮夫/ツレ・清水寛二
〔撮影:吉越 研〕 |
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●あらすじ |
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文・長谷部好彦(響の会通信編集委員) |
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阿波の鳴門の浦。夜毎経を読み、この地で滅亡した平家一門を弔う僧たち。ある夜、その声にひかれるように、漁翁と女を乗せた一艘の舟が篝火を灯し近づいてくる。やがて、漁翁と女は、平通盛のあとを追った小宰相局の入水の様子をありありと物語ったかと思うと、そのまま二人は海の中に消えていった。
法華経を読誦する僧の前に、武者姿の通盛と、小宰相局の霊が現れた。通盛は語る。一の谷の合戦前夜、陣における小宰相局との最後の逢瀬、後ろ髪ひかれる思いの別れ。弟・能登守教経らとともに戦に出るも、一族の者は次々と討たれていく。そしてとうとう通盛も、木村源五重章をよき敵と定めて最期の戦に臨み、討死にして修羅道に落ちたのだった…。
悲しい運命に翻弄された夫婦愛を描く異色の修羅能で、井阿弥の原作を世阿弥が大幅に改作したものと伝えられる。
〔'04/12/18 第25回研究公演 パンフレット掲載〕 |
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