響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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松風
曲名: 松風《まつかぜ》
作者: 世阿弥改作
季節: 秋(旧暦9月)
場所: 摂津・須磨の浦
分類: 三番目物・一場
上演時間: 約1時間50分
上演データ: 響の会 第10回研究公演・2部
1999年10月16日(土)
銕仙会能楽研修所
シテ・浅井文義/ツレ・浅見慈一


響の会 第25回研究公演
2004年12月18日(土)
銕仙会能楽研修所
シテ・清水寛二/ツレ・西村高夫
松風
シテ・清水寛二/ツレ・西村高夫
〔撮影:吉越 研〕
●あらすじ
文・長谷部好彦(響の会通信編集委員)
 摂津国、須磨の浦にやってきた旅僧は、磯辺にいわくありげな松を見つけた。それが二人の海人乙女・松風と村雨の所縁の松と知ると、僧は念仏して弔うことにする。
 早くも暮れる秋の日、浦には幽かに響く潮騒の音。そこへ汐汲車をひいて二人の海女が現れた。二人は汐汲みに興じ、潮を湛えた桶に映りこむ月に戯れる。僧は海女たちの塩屋を訪ね宿を乞うも、一旦は断られる。しかし、出家と聞いて招き入れる二人。僧が磯辺の松を話題にすると、二人は、在原行平が須磨に流された三年のあいだ側に仕え寵愛を受けたのが松風と村雨であり、実は自分たちこそが松風と村雨の霊であると明かす。やがて松風は、昔を物語るうちに狂おしい恋慕にかられ、行平の形見の烏帽子と狩衣を身にまとい、あの松こそは行平よとかき抱く…。
 田楽の「汐汲の能」を元に観阿弥、世阿弥の改訂が施された曲と言われる。

〔'04/12/18 第25回研究公演 パンフレット掲載〕
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