|
|
|
|
|
曲名: |
国栖《くず》 |
作者: |
不詳 |
季節: |
春(旧暦3月) |
場所: |
大和・吉野山 |
分類: |
切能物・二場 |
上演時間: |
約1時間10分 |
上演データ: |
第9回
響の会
1999年6月26日(土)
宝生能楽堂
シテ・清水寛二
|
|
|
|
|
|
●あらすじ |
|
文・清水寛二/西村高夫 |
|
壬申の乱。大友皇子は王位を望み、浄見原天皇(大海人皇子)に追手をかける。天皇は追われ吉野の山深く分け入る。
この地に住む老夫婦が家の方角に奇端を見て家に帰ると、はたして浄見原天皇がやつれ果てていらっしゃる。老夫婦は根芹と国栖魚(鮎)を焼いて献上する。天皇はこれを召し上がり、残りを老翁に与える。老人がその鮎を早瀬に放つと鮎は生き返り泳ぎ行く。これは天皇が都に還幸しる吉兆だと喜ぶ。
追手がかかる。老翁は舟に天皇を隠し、激しい気迫で追手を追い返す。
夜、妙なる音楽が吉野山に響きわたり、天女が現れ舞を舞う。やがて蔵王権現が天空を激しく飛行し、天皇を寿ぎ守護を約束する。
古代的な大きなスケールを持つ能で吉野という場の持つ不可思議な力が背景にある。
蔵王権現は役行者が金峰山で修行中に感得したと言われ、吉野山にまつられ、魔障を降伏する力を持つ。
〔'99/6/26 第9回 響の会 パンフレット掲載〕 |
|
|
|