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曲名: |
清経《きよつね》 |
作者: |
世阿弥 |
季節: |
秋(旧暦9月) |
場所: |
京・清経邸 |
分類: |
修羅物・一場 |
上演時間: |
約1時間10分 |
上演データ: |
第7回
響の会
1997年4月25日(金)
宝生能楽堂
シテ・清水寛二
第18回 響の会
2007年9月22日(土)
宝生能楽堂
シテ・西村高夫
※小書「恋之音取」
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清水寛二〔撮影:森田拾史郎〕 |
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●あらすじ |
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文・清水寛二/西村高夫 |
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平清経は九州の柳が浦に浮かぶ小船から身を投げ、二十一歳の生涯を閉じた。形見の黒髪を持って、淡津三郎(ワキ)が清経の妻(ツレ)の許を訪れる。清経の妻は夫の死が自殺と聞いて愕然と
し、形見の黒髪もかえって悲しみを増すばかりと嘆く。その夜妻の許に清経の霊(シテ)が現れ、形見の黒髪を返すなどと言う妻を責めるが、妻は自ら命を絶った夫に恨みをぶつける。そこで清経
の霊は、都落ち以後九州を転々とする平家の有り様や、前途を悲観して身投げするに至った心境を語る。そして、一度は修羅道に堕ちたものの入水直前の念仏によって成仏できたことを妻に伝えると姿を消していく。
世阿弥作の修羅能だが、複式能の形を取らず、清経の霊と妻との間で話を展開させることにより夫婦の愛憎を描く点に特色が見られる。
〔'97/4/25 第7回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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