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曲名: |
邯鄲《かんたん》 |
作者: |
不詳 |
季節: |
不定 |
場所: |
中国・邯鄲 |
分類: |
四番目物・一場 |
上演時間: |
約1時間25分 |
上演データ: |
第6回
響の会
1996年3月2日(土)
宝生能楽堂
シテ・西村高夫
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西村高夫〔撮影:前島写真店〕 |
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●あらすじ |
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文・西村高夫 |
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蜀の国に住む青年廬生(シテ)は、楚国の高僧から教えを受けるため羊飛山へと向かった。途中の邯鄲の里で宿をとったが、宿の女主(アイ)が未来を予見できる不思議な枕を持っていることを聞き、その枕を借りてひと休みする。すると勅使(ワキ)がやって来て楚国の帝位が廬生に譲られたことを告げ、呆然とする廬生を輿に乗せて宮殿へ案内する。光輝く宮殿で帝として五十年を過ごした廬生に大臣(ワキツレ)が千年の寿命を保つ仙薬の酒を勧め、廬生は舞(楽)を舞う。やがて目覚めた廬生は、五十年の栄華も粟飯が炊ける間の夢だったことを悟り、「何事も一炊の夢」と悟りを開いた廬生は故郷へと帰っていく。
『太平記』などに見られる「邯鄲の枕」の話に基づいた四番目物。作者未詳だが、金春禅竹の伝書にすでに曲名が見える。シテが見た夢の場面が長く挟み込まれた特異な構成で、登場人物も場面ごとに入れ代わり、宮殿を表す狭い作り物の中で楽を舞うなど見所の多い作品である。
〔'96/3/2 第6回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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