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曲名: |
百萬《ひゃくまん》 |
作者: |
世阿弥 |
季節: |
春(旧暦3月) |
場所: |
京・嵯峨 |
分類: |
四番目物・一場 |
上演時間: |
約1時間10分 |
上演データ: |
第5回
響の会
1995年4月28日(金)
国立能楽堂
シテ・西村高夫
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西村高夫〔撮影:前島写真店〕 |
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●あらすじ |
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文・表きよし(国士舘大学21世紀アジア学部教授) |
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都の僧は、行方も知らぬ子供(子方)を拾い、伴って嵯峨清涼寺の大念仏へやって来た。子供が楽しめるものはないかと門前の者(アイ)に尋ねると、門前の者は女物狂がいるので呼び出そうと言って、わざと下手に念仏を唱える。すると狂女百萬(シテ)が現れ、自ら音頭を取って念仏を唱え始める。それを見た子供がこの狂女こそ母だと言うので、都の僧が狂乱の理由を百萬に尋ねると、百萬は我が子と生き別れになった悲しさのためと語り、我が子との再会を祈って法楽の舞を舞う。その様子が痛わしいので都の僧が百萬と子供を引き合わせると、百萬は狂乱したわが身を恥じつつも、子供とともに都へと戻っていく。
観阿弥の得意曲〈嵯峨物狂〉を世阿弥が改作した四番目物。実在した女曲舞の百萬をシテに設定し、曲中で曲舞を舞うことを眼目とした作品。
〔'95/4/28 第5回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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