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曲名: |
放下僧《ほうかぞう》 |
作者: |
世阿弥(一説) |
季節: |
秋(旧暦9月) |
場所: |
下野・禅寺の会下
武蔵・瀬戸三島 |
分類: |
四番目物・二場 |
上演時間: |
約1時間5分 |
上演データ: |
響の会
第11回研究公演・第1部
2000年3月18日(祝)
銕仙会能楽研修所
シテ・清水寛二
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●あらすじ |
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文・清水寛二 |
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下野の国の住人佐野左衛門は、相模の国の住人利根信俊と口論の末斬り殺されてしまった。息子小次郎は、何としても親の敵を討とうと、幼少より出家している兄を訪ね、仇討ちの加勢をたのむ。出家の身故と、殺生を厭う兄。弟は、唐土の故事を引いて兄を説得する。兄弟は、歌舞、雑芸を演ずる大道芸人の法体、すなわち放下僧と身をやつし、仇討ちの旅に出る。<中入>
利根信俊はうちつづき夢見が悪いので、武蔵国の瀬戸三島神社に参詣する。そこに小次郎と兄とが現れる。兄弟は「浮雲」「流水」と名乗り信俊と禅問答をかわす。兄は利根信俊の問いかけに巧みにこたえ、従者がもらした言葉から信俊が敵であると知った小次郎が、隙あらば討たんとはやるのをなだめつつ、羯鼓をつけて歌舞に興じ、信俊を油断させる。兄弟は今ぞとばかり、太刀を抜き放ち、首尾よく仇討ちを果たした。
仇討ちの能で虚々実々の禅問答、さらに芸尽しから仇討ちへと息もつかせぬ展開の曲。
〔'00/3/18 第11回研究公演 パンフレット掲載〕 |
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