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曲名: |
半蔀《はじとみ》 |
作者: |
内藤左衛門(一説) |
季節: |
秋(旧暦9月) |
場所: |
京・雲林院
京・五条 |
分類: |
三番目物・二場 |
上演時間: |
約1時間25分 |
上演データ: |
第6回
響の会
1996年3月2日(土)
宝生能楽堂
シテ・清水寛二
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観世靜雪〔撮影:前島写真店〕 |
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●あらすじ |
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文・表きよし(国士舘大学21世紀アジア学部教授) |
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京都紫野の雲林院に住む僧(ワキ)が立花供養を行っていると、里女(前シテ)が現れて花を手向ける。僧が素性を尋ねたところ、女は五条辺りに住んでいた者と言って姿を消してしまう。所の者(アイ)から光源氏と夕顔の話を聞いた僧が五条を訪れると、夕顔の花が咲く家から夕顔(後シテ)が姿を現し、この夕顔の宿で光源氏と一夜をともにした時のことを語って舞(序之舞)を舞う。やがて夜が明け始め、女は夕顔の宿に入るようにして再び姿を消すのであった。
『源氏物語』の夕顔巻を素材とする三番目物で、素人作者の内藤左衛門作とする説もある。素材を同じくする能に〈夕顔〉があるが、〈半蔀〉は前場を極端に短く切り詰め、後場のシテの物語と舞に焦点を当てている。夕顔の蔓が絡み付いた半蔀屋の作り物が風情を高める。
〔'96/3/2 第6回 響の会 パンフレット掲載〕 |
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