響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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船弁慶
曲名: 船弁慶《ふなべんけい》
作者: 観世小次郎信光
季節: 冬(旧暦11月)
場所: 摂津・大物の浦
分類: 四番目物・二場
上演時間: 約1時間25分
上演データ: 響の会 第1回名古屋公演
2005年12月11日(日)
名古屋能楽堂
前シテ・西村高夫
後シテ・清水寛二
※ 小書「重前後之替」
船弁慶
西村高夫〔撮影:響の会〕
船弁慶
清水寛二〔撮影:響の会〕
●あらすじ
文・飯塚恵理人〔椙山女学園大学助教授〕
 源義経は兄頼朝の部下として平家を滅ぼす大功績をあげる。しかし讒言によって頼朝に命を狙われるようになる。義経はしかたなく九州の方に逃げようと僅かな従者を連れ、夜にまぎれて京都を逃れ、淀川を下って尼崎の大物の浦に着く。弁慶は一行に静がいることを知り、義経に静を都に帰すように言う。義経が弁慶に任せたので、弁慶は静の宿に行き、都に帰るよう言う。静は義経が心変わりしたのではと疑い帰ろうとは言わない。静は義経に直接返事しようと義経のもとに行く。そして都に帰るよう言われ、別れの悲しみに沈む。義経が弁慶に向い、静に酒を勧めるように言う。静は弁慶に「めでたい門出」なのだから、舞うように勧められる。この時代は「祝言」と言う考えが生きており、めでたいことを言うとめでたいことが起こり、不吉な事を口にするとそれが現実化すると信じられていた。命を狙われての逃避行なのだが、静は別離の悲しみを抑えて義経が必ず世に出るであろうという内容の舞を舞う。そして出港を勧め、烏帽子と直垂を脱いで、涙を流して別れて行く。
 義経一行が船出すると、突然大風が吹く。そして海上に西海で沈んだはずの平家一族の亡霊が波に浮かんで現れる。中でも平知盛の亡霊は、知盛が沈んだように義経も海に沈めようと、長刀を振るい、潮を蹴立て、強い風を吹
き付けて襲ってきた。義経が現実の人と戦うように亡霊と刀を抜いて戦うと、
弁慶は不動明王を祈る。弁慶の祈りによって悪霊が義経から遠ざかると、弁慶は船子と力を合わせて船を汀につけ、義経一行は難を逃れる。

〔'05/12/11 第1回名古屋公演 パンフレット掲載〕
あらすじ
文・飯塚恵理人〔椙山女学園大学助教授〕
 今回は「重前後之替」の小書(特殊演出)となるので、前場の静の舞が通常は中之舞であるが盤渉序之舞となる。また後場の知盛の霊も波を蹴る特殊な足使いをする。前半は静の優美さが、後半は知盛の霊の激しさがより強調される演出となる。

〔'05/12/11 第1回名古屋公演 パンフレット掲載〕
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