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曲名: |
安達原《あだちがはら》 |
作者: |
金春禅竹(一説) |
季節: |
秋(旧暦8月) |
場所: |
陸奥国・安達原 |
分類: |
切能物・二場 |
上演時間: |
約1時間15分 |
上演データ: |
響の会
第23回研究公演・第2部
2003年12月20日(土)
銕仙会能楽研修所
シテ・清水寛二
※ 小書「白頭・長絲之伝」
響の会 第32回研究公演
2007年12月6日(木)
銕仙会能楽研修所
シテ・西村高夫
※ 小書「黒頭・急進之出」
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清水寛二〔撮影:森田拾史郎〕 |
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●あらすじ |
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文・長谷部好彦(響の会通信編集委員) |
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人里離れた陸奥安達が原。日暮れ、一面の闇の中に、人家とおぼしき火の光。
粗末な茅屋。そこに住む一人の年老いた女。山伏らの宿乞いを一旦は断るも、女は一行を招き入れる。
山伏の求めに、恥じ入りながらも女は糸を紡ぐ様を見せてもてなす。射し入る月光の下、つぶやく糸繰歌。「さてそも五条あたりにて夕顔の…」都への憧憬か、老婆自身の記憶か、輪廻の如く廻る糸繰機を前にして、女は何を見るのだろう…。
やがて女は夜寒をしのぐ薪を採りに山へ向う。「わらはが帰らんまでは、この閨の内ばしご覧じ候な…」と、不可解な言葉を残して。
能力が禁忌を破り、閨を覗けば…。
みちのくの 安達の原の 黒塚に
鬼篭れると いふはまことか
〔'03/12/20 第23回研究公演 パンフレット掲載〕 |
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