響の会〔清水寛二・西村高夫〕
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●2012年10月
〔'12/10/22〕新嘉坡日記 その1「朱鷺に会いたい」
〔'12/10/23〕新嘉坡日記 その2「シンガポールは寒い」

〔'12/10/29〕新嘉坡日記 その3 「赤い豚に泣いて」

 目が覚めたら、沖縄本島の真上を飛んでいる。シンガポールからの帰り。今日は窓際。最新鋭機、窓にシャドーがかかって黒い島影。読谷から名護、山原へ。
寝る前は『紅の豚』を見て、ずいぶん泣いた。なんでもないところで不思議に涙が…。
結局、新嘉坡日記は途中から書けなかったが、タイトルはいくつか浮かんでいた。

「シンガポールに時はない」
時計が見当たらないのだ。ホテルの部屋はもちろん、ロビーにも、駅の構内にも、街中でも。楽屋にもなかった。テレビも(最初つかなかったテレビはコンセントに無理やり繋いでくれたらしく二日目から映ったが)時刻表示は40局中1局だけだった。腕時計を持たない私は早めに動いて遅刻しないように…。

「シンガポールに犬はいない」
まず、蚊がいない!ハエもいない。緑の多いところの屋台村(フードコート?)で皆で終演後飲んで食べてホテルに帰るのだが、蚊に刺されない。この気候で!
そして犬がいない!野良ネコは何匹か見た。犬も二匹は見たけれど…。散歩させている姿を見ない。道端で便をすることを厭うのか?

「シンガポールで腑に落ちた」
『霊戯』の二部の中で、犬の役の部分がある。そうだ高校時代あの富士高の古い体育館の舞台で犬の役をやった。「黄色い旗」という名での文化祭参加公演。悩める青年「カンジ」を巡っての話。カンジ役が中央のベンチに座っていて大いに悩む。私はセリフがなくて裸で、何か吠えたような。
それから40年余り過ぎた。私の人生は何だったのか、どうしてこういう航路をたどったのか?
T部の中で、黒い紗を頭にかぶって結構長い間椅子に座っている時間があり、その間にスーッと腑に落ちた。「ああ、犬の人生だったのだ。この舞台を踏むために生きてきたんだ。役者として生きるために能をやってきたんだ。犬が導いたのだ。あの時の仲間に感謝!」
そう、そして、6月の明石中学の同期会で、ある友人から「国語の授業で狂言が教科書に載っていて、しみかんがすごく気を入れて読んだのを覚えている。能をやっているのはあれが縁だったのでは?」と言われて、ああそうかも!と。あたって読んでいくうちにその語調が、なぜか自分の言葉のようにぴったりして、不思議に大きな声になっていったのを覚えている。
今回の『霊戯』でも、「あれ、これは自分が言っているのか?!」と思う瞬間あり。新たな自分を発見。しかしなかなかしゃべるのはできない。

「シンガポールの師匠」
『霊戯』の作者、郭宝崑の生涯の展示を国立博物館でやっていて、その最後の方に観世榮夫が郭宝崑の作ったTTRPという演劇教育機構で授業をしている写真があった。女の子の手を取って…。ああ、榮夫先生。
能のシステム上、私の公式プロフィールには「観世榮夫に師事」とは載らない。しかし、もっともっと教わっておけばよかった…。
しかし、佐藤信さんを通して、また榮夫先生から教わっているような。
そしてダニーさん、笛田さん、松島さん、南京昆劇院の若い役者達、西村さんに感謝。スタッフの高円寺チーム、香港チーム、シンガポールチームに感謝!

「シンガポールの弟子たち」
早稲田の観世会で教えた教え子が二人シンガポール在住で、御夫君を伴い最終日に見に来てくれた。一人は一行の昼食会をセットしてくれ、一人は佐藤さんと私にインタビュウしてどこかに記事にしてくれるとのこと。ありがとう!ラッフルズホテルのロングバーにて西村さん、笛田さんも交えて、長〜いグラスのビールで乾杯!また会いましょう、元気で!

さて、紀伊半島沖。昨日「無事に楽を終えた」と電話したかあちゃんは「足元見て、本業きちんとやらなきゃね。」と。はい、ありがとう!

金島書の節付け、結局『時鳥』と、『海路』のクセ、『泉』の下歌・上歌二組やってみた。とりあえずでこれからまた推敲。年末の南京公演にてこれらを使うかも。
南京チームと年末にまた会える機会あり。元気でね。再見!

さて、日がたって、なかなかアップできずにいたがもう今日は11・4。
昨日(11.3)、富士高の同期会あり(私は横浜能楽堂の公演終えていったらもう2次会も解散したところだったが3次会に)、例の悩める青年カンジ役をやったS君と会うことができ、実は6月からシンガポールに在住とのこと。ああ、見てもらえれば良かった。また新嘉坡行きますよ。その時はぜひ応援してください! 
なお、犬の役はただの犬ではなくて、何とか犬だったと思っていたら、覚えている人がいて「陰獣」!

そして、今日は5時半に起きて、沖縄に。『沖縄残月記』で演出助手をしてくれた嘉数道彦君の「第一回嘉数道彦の会」。今日のプログラムは舞踊6題。ちょうど国立劇場おきなわの毎月のパンフレット『華風』11月号の「心に残るあの舞台」という欄に、彼の作・演出の新作組踊『十六夜朝顔』を取り上げ書かせていただいた。
今、国立劇場のロビーでこれを書かせてもらっているが、その印刷のできた現物を見てみると、もう少し舞台の内容に触れて方が良かったような…。
十六夜の夜に朝顔を見つけて願い事をしたら叶うという言い伝えを信じての親子の愛情を描いているのだが、それがまことに本当のようなリアリティを持っていたと…。
先日の冴え冴えとした十六夜に私も朝顔を探しに行こうかと思った。
ああ、雨がずいぶん降ってきた。公演は夜なのでさて、同じ嘉数だけれど、沖縄戦の激戦地・嘉数高台(普天間飛行場を見下ろす)へ行こうかと(オスプレイを見ておこうと)思っていたが。

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